佐世保大空襲から73年 犠牲者を追悼 遺族ら「戦争あってはならない」

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 1200人以上が犠牲になった佐世保大空襲から73年となった29日、死没者追悼式(市主催)が長崎県佐世保市平瀬町の市民文化ホールで営まれ、遺族や若い世代が犠牲者の冥福を祈りながら、平和への思いを新たにした。
 約100人が参列し、午前10時にサイレンに合わせて黙とう。朝長則男市長は「再び悲しみの歴史を繰り返すことのないように努力を重ねていく」と述べた。
 遺族代表の丸田泰子さん(69)=佐世保市権常寺町=は「二度と戦争があってはならない。そのために、被害の残酷な事実や、戦争のむなしさを次世代に伝えていく責任がある」と訴えた。
 市立祇園小6年の浦田暖(のん)さん(11)と小浦杏月(あつき)さん(12)、篠原旭君(12)が千羽鶴をささげた。市立祇園中2年の生原亜季さん(14)は「幼くして亡くなった子どもたちの分まで精いっぱい生きていく。私たちの世代が中心となり、平和な世の中が続いていくように頑張る」と決意を述べた。
 大空襲は1945年6月28日深夜から翌29日未明にかけ、米軍機が焼夷(しょうい)弾約千トンを投下。当時の市内全戸の35%に当たる約1万2千戸が全焼、6万人以上が被災した。

犠牲者の冥福を祈り、花を手向ける参列者=佐世保市民文化ホール