ジェンソン・バトン、フォーミュラE参戦に消極的。「エンジンの音が聞こえることが大事」

 2009年のF1ワールドチャンピオンで、2018年はスーパーGTとWEC世界耐久選手権に参戦しているジェンソン・バトンは、電動フォーミュラで争われるABBフォーミュラE選手権に興味がないとコメント。近い将来の参戦に消極的な姿勢をみせた。

 2016年限りでF1現役生活を退いたバトンは今季、スーパーGT500クラスでRAYBRIG NSX-GTをドライブし、山本尚貴とともに第3戦終了時点でランキングトップを確保。また、その活動と並行してSMPレーシングからWECのLMP1クラスに参戦している。

 長年戦ってきたフォーミュラ以外に活動の幅を広げているバトンだが、ポルシェやメルセデスをはじめ、多くの自動車メーカーが相次いで参戦を表明しているフォーミュラEについては「ノーだ」と参戦に消極的であることを明かした。

「僕は“モータースポーツ”が好きなんだ。もちろん市販車に転用できる新技術を育てることは重要だと分かっているけど、(フォーミュラEは)エキサイティングに感じられないんだ」とバトン。

「レースを見ていて笑顔にならないんだよ。スーパーGTやMotoGPを見ていると笑みがこぼれてくる。なぜならエキサイティングなレースだからだ。今のところフォーミュラEにはそういった思いは湧き上がってこない」

「やっぱりエンジンの音が聞こえることが大事なんだ。タイヤのスキール音が聞こえるだけじゃ味気ないよ」

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