データが語る巨人の連敗数とリーグ順位の相関関係 5連敗以上が3度は…

巨人・菅野智之【写真:Getty Images】

29日に4連敗中の中日に逆転サヨナラ負け喫す

 6月29日のナゴヤドーム、中日対巨人戦は中日が4-3で劇的な逆転サヨナラ勝利を飾った。中日、巨人ともに4連敗中で迎えた一戦。中日は連敗をストップし、巨人は今季3回目の5連敗を記録した。

 今季、セ・リーグ各球団の5連敗以上の回数と最大連敗を見てみよう。

広島 5連敗以上1 最大連敗5
阪神 5連敗以上1 最大連敗5
DeNA 5連敗以上1 最大連敗5
巨人 5連敗以上3 最大連敗6
中日 5連敗以上0 最大連敗4
ヤクルト 5連敗以上3 最大連敗6

 巨人は5連敗以上の回数でも、最大連敗でも、ヤクルトと並んでリーグワーストだ。一方、中日は29日も連敗を4で止め、5連敗以上が1度もない。当然の話だが、何度も連敗したり、大きな連敗を続けたりするチームは優勝できない。指揮官としては、チームの連敗を最少で食い止めなければならない。

 NPB史上最多勝、最高勝率を誇る巨人は、連敗が少ないチームだった。しかし、最近は連敗に関する話題が多くなっている。

 21世紀以降の巨人の連敗に関する記録と最終順位は次の通りだ。

2001年 5連敗以上2 最大連敗5 最終順位2位
2002年 5連敗以上0 最大連敗4 最終順位1位
2003年 5連敗以上2 最大連敗9 最終順位3位
2004年 5連敗以上2 最大連敗5 最終順位3位
2005年 5連敗以上5 最大連敗6 最終順位5位
2006年 5連敗以上5 最大連敗10 最終順位4位
2007年 5連敗以上2 最大連敗6 最終順位1位
2008年 5連敗以上1 最大連敗5 最終順位1位
2009年 5連敗以上0 最大連敗3 最終順位1位
2010年 5連敗以上0 最大連敗4 最終順位3位
2011年 5連敗以上0 最大連敗4 最終順位3位
2012年 5連敗以上2 最大連敗5 最終順位1位
2013年 5連敗以上0 最大連敗4 最終順位1位
2014年 5連敗以上1 最大連敗5 最終順位1位
2015年 5連敗以上2 最大連敗5 最終順位2位
2016年 5連敗以上3 最大連敗7 最終順位2位
2017年 5連敗以上2 最大連敗13 最終順位4位
2018年 5連敗以上3 最大連敗6 最終順位?位

 巨人は、5連敗以上が3回以上あった年にリーグ1位になったことはない。また、10連敗以上を喫した年はBクラスになっている。これを見てもペナントレースを勝ち抜くには、連敗しないことが重要であることがわかる。

 高橋由伸監督が就任したのは2016年だが、毎年2回以上5連敗を記録、2017年には5月25日から6月8日にかけて球団史上ワーストの13連敗を記録した。今季はまだ71試合で早くも5連敗以上が3回、通算勝敗も32勝38敗1分と負け越している。

 今年の巨人はチーム打率はリーグ1位だが、投手陣は菅野智之と並ぶ先発2本柱だったマイコラスが抜け、田口も不振。そして救援陣もクローザーのカミネロが低迷するなど不振が目立つ。高橋巨人はここから盛り返すことができるだろうか?

(Full-Count編集部)

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