メクル第286号 ほっとニュース 災害時の対応学ぶ 長崎・高城台小で訓練

 「守るぞ命」-。長崎市高城台(たかしろだい)1丁目の市立高城台小(小林和正(こばやしかずまさ)校長、690人)で6月23日、合同防災(ぼうさい)訓練が開かれ、全校児童と保護(ほご)者ら約1500人が火災(かさい)や地震(じしん)などの自然災害が起きた時、どう対応(たいおう)するかを学びました。
 地域(ちいき)の防災力を高めようと、同校区自治会連合会が5年ぶりに実施(じっし)しました。このうち6年生は地震体験車で震度7と5強のゆれや、火災が起きた時の煙(けむり)の威力(いりょく)をテント内で体験。コンセントにほこりがたまり、発火するトラッキング火災の実験では、市消防局員に「近くにもえやすいものがあると、もえうつって大きな火災になる。こまめにコンセントはぬいて掃除(そうじ)もしましょう」とアドバイスしてもらいました。消火器の使い方もマスターし、初期消火の大切さを教わりました。
 宮本(みやもと)ひよりさん(12)は「地震のゆれがこわかった。今回の経験(けいけん)を生かして、すぐに机(つくえ)の下にかくれたい」。林寧々(はやしねね)さん(12)も「煙であんなに周りが見えないとは思わなかった。かべをつたって姿勢(しせい)を低くして避難(ひなん)したい」と、いざというときの対応を身につけました。

消火器の使い方を訓練する子どもたち=長崎市立高城台小

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