「潜伏キリシタン」世界遺産決定 聖地 丸尾山に「光の柱」 平戸で記念ライトアップ

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録を記念し、平戸市は30日夜、構成資産の一つ、「春日集落」(同市春日町)をライトアップ。同集落内の聖地「丸尾山」が幻想的に浮かび上がった。
 丸尾山はキリシタン墓地があった小高い丘。ろうそく600個とLED電球で山を赤や緑、ピンクの光で彩った。サーチライトを用い、過去と現代のつながりをイメージした「光の柱」も演出。集まった市民ら150人は集落の歴史に思いをはせた。
 春日町のまちづくり団体、「安満の里 春日講」会長の寺田一男さん(68)は「この日を待ち続けた。私たちが先祖から引き継いだように子孫に大切につなげたい」と話した。

ライトアップされた丸尾山と「光の柱」=平戸市春日町

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