山本二三美術館オープン ジブリ作品の背景画 五島列島の風景… 癒やし感じる100点 アトリエも再現

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 長崎県五島市出身のアニメーション美術監督、山本二三(にぞう)さん(65)の作品を集めた「五島の雲 山本二三美術館」が1日、同市武家屋敷2丁目にオープンした。山本さんが手掛けた「もののけ姫」などジブリ作品の背景画や、堂崎教会や椿林といった五島の風景を描いた作品など約100点を展示している。
 同館は、福江武家屋敷通りにある1863年建造の市の有形文化財「松園邸」を改修した。中村眞由美館長(64)は「五島の美しい自然を感じさせ、癒やしを与えてくれる作品ばかり。館内だけではなく周辺の武家屋敷通りも散策して、五島の歴史を感じてほしい」と話す。
 山本さんは中学卒業まで五島で過ごした。東京の美術専門学校に在学中、背景画製作を始め、テレビアニメ「未来少年コナン」(1978年)で初の美術監督を務めた。「天空の城ラピュタ」や「火垂るの墓」など数多くのジブリ作品の背景画を手掛けた。
 館内には原画の他、山本さんが2010年から五島列島の風景を描き続けるライフワーク「五島百景」の作品も展示。山本さんのアトリエが忠実に再現されたコーナーもあり、普段の制作活動を映像で紹介する。「二三雲」と呼ばれる迫力のある描写の雲が、天井や壁、床に描かれた部屋では、短編アニメを楽しむことができる。
 料金は大人400円、小中高生200円(市内の小中高生100円)。開館は午前9時~午後6時。月曜と年末年始は休館。

全面に山本二三さんが描いた空や雲を表現した部屋。短編アニメーションを視聴することもできる=五島市武家屋敷2丁目