マクラーレン・オートモーティブは6月28日、同社が製造するスポーツカー、570Sクーペをベースに性能向上を図った『600LT』を発表した。
車名につく『LT』とは、1995年のル・マン24時間レースを制したマクラーレンF1 GTRの最終型、『マクラーレンF1 GTR“ロングテール”』に由来する。
『600LT』に搭載されるエンジンは570Sクーペに搭載される3.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンをチューニングしたもの。冷却システムを改良するなどして、最高出力は600PS、最大トルクは620Nmを発揮する。
徹底的な軽量化が図られており、ボディパネルには600LT専用のカーボンファイバー製のパーツを採用。シートは、マクラーレンP1で初めて採用されたカーボンファイバー製レーシングシートが装着される。
これにより乾燥重量は1247kgと、570Sクーペに対して96kgの軽量化に成功している。
また、さらなる軽量化を望むユーザーは、マクラーレン・セナのために開発された超軽量のカーボン製シートへの変更が可能。さらにはカーボンルーフ、カーボンフロントフェンダーといったオプションも用意されるという。
エクステリアでは、フロントスプリッター、リヤ・ディフューザーが拡大され、全長は74mm延長された。リヤには固定式のウイングが装着され、空力性能が向上している。
そんなマクラーレン600LTは2018年10月から製造される。先代の675LTと同様に1台1台がマクラーレンのプロダクションセンターで手作業で組み上げられる。