ボルシンガー、石川…5年連続ファン投票選出0のロッテ、球宴出場へ期待は?

ロッテ・石川歩【写真:荒川祐史】

2014年からファン投票選出なし、監督選抜は2日に発表

「マイナビオールスターゲーム2018」のファン投票の結果が25日に発表された。西武から12球団最多となる6人の選手が選出されたが、その一方でパ・リーグでは楽天と千葉の2球団からファン投票での選出者なしに終わった。これでロッテは、2014年から5年連続でファン投票によるオールスター出場者がいない状況だ。

 6月28日に選手間投票が発表されたが、ロッテは0のまま。監督選抜は2日に発表される予定だ。7月10日にはプラスワン投票の結果も発表される。

 2014年からの4年間のロッテのオールスター出場者を振り返ると、2014年は鈴木大地内野手のみ。翌2015年は選手間投票で選抜された清田育宏外野手、監督選抜で涌井秀章投手、ルイス・クルーズ内野手、角中勝也外野手の4人。開幕からチームが好調だった2016年は監督選抜で石川歩投手、涌井、西野勇士投手、益田直也投手、田村龍弘捕手、鈴木、角中と、12球団最多タイの7人の選手が夢の球宴に出場した。

 本拠地・ZOZOマリンスタジアムで開催となった昨年のオールスターは、監督選抜で二木康太投手、田村、鈴木の3人が選出された。

【ロッテのオールスター出場者】
2014年
内野手:鈴木大地

2015年
投手:涌井秀章
内野手:クルーズ
外野手:清田育宏☆、角中勝也

2016年
投手:石川歩、涌井秀章、西野勇士、益田直也
捕手:田村龍弘
内野手:鈴木大地
外野手:角中勝也

2017年
投手:二木康太
捕手:田村龍弘
内野手:鈴木大地

※☆は選手間投票

投手ではボルシンガーら、野手では田村らが出場か

 今年のチーム状況を考えると、2016年の7人といかないまでも、ロッテから多くの選手がオールスターに出場することが予想される。

 投手ではリーグトップの10勝を挙げるマイク・ボルシンガー投手、同2位タイの石川、リーグ3位タイの16HPをマークする松永昂大投手、リーグ2位の19セーブを挙げる守護神の内竜也投手が好調を維持しており、監督選抜、プラスファン投票のいずれかでオールスターに出場するのではないだろうか。

 2年連続で出場している田村も、選抜される可能性が高い。捕手登録で規定打席に到達しているパ・リーグの選手は田村、近藤健介(日本ハム)、森友哉(西武)の3人だが、森と近藤は捕手以外での出場が多い。田村は開幕から常に先発マスクを被り、捕手では12球団トップの71試合に出場している。

 内野手では、開幕から全試合「3番・二塁」で先発出場を続ける中村奨吾、ルーキーの藤岡裕大の選出に期待がもてる。藤岡裕が主戦場にする遊撃手は、ソフトバンクの今宮健太、楽天の茂木栄五郎といったライバルたちが故障や不振などで好結果を残せていない。ファン投票で選出されたトヨタ自動車の先輩・西武の源田壮亮とともに、オールスター出場という可能性も0ではないだろう。

 外野手も、毎年故障に泣かされていた荻野貴司がロッテのリードオフマンに君臨し、打率も3割を超えるアベレージを残している。他のポジションに比べてライバルは多いが、ぜひとも初出場を飾ってほしいところだ。

 ファン投票、選手間投票でオールスターに出場する選手はロッテから現れなかったが、監督選抜、プラスワン投票で何人の選手が夢の球宴に出場するだろうか。

(Full-Count編集部)

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