恩返しのヒマワリ 豪雨被害の朝倉市から益城町に苗100株

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福岡・大分豪雨の被災地から持参したヒマワリの苗を植える林紗季さん=1日、益城町の広崎仮設団地

 昨年7月5日の福岡・大分豪雨で被災した福岡県朝倉市杷木林田の林恵子さん(56)、紗季さん(15)親子が1日、益城町の広崎仮設団地にヒマワリの苗100株を届けた。豪雨被害で沈みがちだった気持ちを前向きにしてくれたのは「熊本の被災者」。2人は「恩返し」の思いを込め、広崎団地の住民らと一緒に苗を植えた。

 介護福祉士の恵子さんと中学3年の紗季さんは2人暮らし。1年前の豪雨では、自宅に土砂や木々が流れ込み全壊する被害を受けた。年内の修理を希望しているが、めどは立っていない。市内の仮設住宅での生活は長期化が避けられず、今年初めには紗季さんが落ち込んだ様子を見せるようになったという。

 娘を元気づけようと恵子さんは、紗季さんが以前から好きだった阿蘇など熊本県内を繰り返し訪問。4月下旬、紗季さんは益城町のテクノ仮設団地で小学4年の女児と出会った。「『女の子は私と同じ目をしていた。私にも何かできないかな』と娘がつぶやいたんです」と恵子さん。紗季さんが、朝倉市の市花であるヒマワリを熊本地震の被災地に贈ろうと提案し、1カ月ほどで苗を用意した。

 支援の打診を受けた益城町が広崎団地につなぎ、植え付けには住民ら約20人が参加。上野恭子[やすこ]さん(83)は「夏本番に向けて、咲くのが楽しみです」と汗を拭っていた。

 林さんの自宅を埋め尽くした土砂を運び出したのも、熊本から訪れたボランティアだったという。恵子さんは「熊本の人たちに恩返ししたかった」。紗季さんは「(テクノ団地で話した)女の子と共感できたことが力になった。ヒマワリもみなさんが一生懸命植えてくれ、うれしかった」と話した。(小多崇)

(2018年7月2日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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