ワイテックの「とくとくラック」、地震でも破損の事例なし

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 コンプライアンス意識の高まりや集中豪雨、地震など自然災害が多発しており、社会全体の安全に対する意識が強まっている。そういった意識の変化を受け、ワイテック(本社・大阪市淀川区、社長・藤井英貴氏)が販売する高強度鋼製ラック、とくとくラック(旧商品名・コマツHFクレードル)を採用する鋼材流通が増えている。

 とくとくラックは、搬出入作業の安全性や省力化、在庫の省スペース性といった特徴を持つと同時に強度的にも優れている。C形鋼や切板といった部材で構成されており、強度が必要な部分は全てSS400の規格材。部材の溶接も適切で、安全率(基準負荷に対する許容負荷の比)はラックで3以上、吊具で5以上に設計されている。つまり標準的な2トン用のラック二つで鋼材を収納した場合、12トンの負荷がかかっても壊れることはない。実際、1991年に小松製作所クレードル事業室が発売して以来、2011年の東日本大震災の被災地も含め破損、変形した事例はない。6月18日に発生した大阪北部地震でも「大阪市内に倉庫を構える流通に問い合わせたが、びくともしなかったとご報告いただいている」(藤井社長)としている。

 とくとくラックは、特殊鋼丸棒やステンレスパイプを扱う流通を中心に採用が広がっている。流通の業績がよく設備投資意欲が盛り上がっていることもあり、同社の18年3月期の販売台数は前期比倍増。今期も好調に推移している。問い合わせは06―7492―0140まで。