元イングランド代表のデイビッド・ベッカムは同国を代表する名選手で、当時はベッカムが代表チームの顔だった。今のイングランドではハリー・ケインがチームの顔だが、ベッカム級のキック精度を誇る選手がいると密かに注目を集めている者もいる。
それが右のウイングバックを担当するキーラン・トリッピアーだ。トッテナムでケインやデル・アリらとチームメイトのトリッピアーは、クラブと代表でサイドバックやウイングバックをこなしている。キック精度からコーナーキックなどを担当することも多く、ケインへ届けるクロスボールは大きな武器だ。
今大会でもトリッピアーのキック精度はベッカム級と称賛されているようだが、本人はレジェンドとの比較に戸惑っている様子。英『Daily Mail』によると、トリッピアーはベッカムの成し遂げてきたことの凄さを語り、まだ自身はその領域にないと謙遜している。
「多くの人がそれを言ってくれるんだけど、僕はベッカムのクオリティに達してるとは思わないよ。彼は素晴らしいキッカーだった。セットプレイ、キャリアを通してフリーキックから多くの得点やチャンスを作ってきた。僕はベストを尽くし、ベッカムのようなボールを送れるようトライするよ」
今大会のイングランドはセットプレイのバリエーションもかなり練ってきている。それを完成させるには高精度のボールが欠かせず、Newベッカムの果たす役割は大きい。