F1第9戦オーストリアGP 決勝トップ10ドライバーコメント

 2018年F1第9戦オーストリアGP決勝でトップ10に入ったドライバーたちが日曜日を振り返った。

■アストンマーチン・レッドブル・レーシングマックス・フェルスタッペン 決勝=1位

 レッドブル・リンクで勝つことができてものすごくうれしい。オランダからファンがたくさん来てくれていたし、今日勝てるとは考えていなかったからなおさらだ。

 最高の週末になったよ。優勝する場所を選べるのだとしたら、ここで勝つことが理想的だ。レッドブルのマシンに乗って、レッドブル・リンクで勝つことがね。

 全体的にマシンの動きに満足している状態でレースに臨んだ。僕はいつも、できる限りいいレースをすることを心掛けている。それが1位のときも、2位のときも、3位のときもある。自分では制御できない部分があるからね。

 今日はすべてをうまくコントロールできていたと思う。このマシンでできる最高の走りをした。終盤、タイヤのブリスターについてはフェラーリよりも苦労していたが、それでもなんとかポジションを守り切った。

 ダニエル(・リカルド)とルイス(・ハミルトン)がもう一度ピットインしなければならないことは知っていて、自分はそうなりたくないと思った。だからマシンを限界までプッシュすることなく、すべてをうまく管理して走った。傍から見るほどそれは簡単なことではなかった。タイヤをうまく持たせなければならなかったんだ。

 バーチャル・セーフティカーが出た時に優れた判断をしてくれたエンジニアたち、完璧なピットストップをしてくれたチームに感謝している。あの戦略を選んだことが僕らのレースの行方を決めたんだ。

 グランドスタンドに大勢ファンがいて、皆オレンジ色のTシャツを着ているのが見えて、最高の気分だった。走っている時は常にレースに集中していたけれど、最後の数周は少し周りを見てみた。そしたら彼らが全力で応援してくれているのが分かった。本当にうれしかったよ。

(F1公式サイトに語り)アグレッシブに走るとたった5周でタイヤがだめになり始めるかもしれないのは分かっていた。プラクティスで走った時の経験からね。
 
 ブリスターができ始めているのが分かったから、うまく労わりながら走らなければならなかった。

 終盤、キミ(・ライコネン)とセバスチャン(・)ベッテルが追いついてきた。彼らはコンマ5秒くらいペースを隠し持っているかもしれないと思ったので心配だった。残り3周になってようやくだいじょうぶだと思えた。それでもブリスターがひどくなる可能性はなくなったわけではなかった。F1で勝つのは4回目だ。素晴らしい勝利になったよ。

■スクーデリア・フェラーリキミ・ライコネン 決勝=2位

2018年F1第9戦オーストリアGP決勝 キミ・ライコネン

 とてもいい週末をすごせた。トップ5にチャレンジするなんて、予想していなかったからね。2台が揃ってトップ5に入ったのは、チームの素晴らしい仕事のおかげだ。このチーム全体を心から誇りに思うよ。

 僕はタイヤのブリスターに苦しめられた。ソフトで走ったスティントの間はずっとだ。それもかなりひどいブリスターで、ペースをコントロールすると後ろからプレッシャーをかけられ、またプッシュしなければならなかったりしたけど、いいレースができたと思う。

 この週末、僕らは優れたクルマを手にしていることを証明した。実際のところ、それはこの週末だけのことではなく、シーズンの開幕からずっと、このクルマには競争力があることを示してきたんだ。ぜひともこの調子を維持していきたい。

■サハラ・フォース・インディアF1チームエステバン・オコン 決勝=6位

2018年F1第9戦オーストリアGP決勝 エステバン・オコン

 エキサイティングな一日だった。スタートで大きく順位を上げた後、すぐに最後尾近くまで転落してしまったんだ。そこからポイント圏内まで挽回するのは、なかなかタフな仕事だった。レース中には多くのアクションがあり、いいオーバーテイクも何度かあって、ドライビングを心からエンジョイできたよ。

 2台がトップ10でフィニッシュしたのは、チームにとって素晴らしいことだ。今後のレースに向けて、僕ら全員のモチベーションをさらに高めることができたと思う。このチームがどこまでやれるのか、この目で確かめるのが楽しみだ。

■マーカス・エリクソン 決勝=10位
 素晴らしいレースだった。クルマのフィーリングが良くて、スタートからずっといいペースを維持できた。戦略もとてもうまく機能した。メカニックたちが、今回も速いピットストップを決めてくれたしね。このクルーを本当に誇りに思うよ。

 2台揃ってポイント圏内でフィニッシュというのは、チームにとって最高の結果だ。特に昨日の予選が厳しかっただけにね。こうして見事に挽回できたことは、自慢してもいいだろう。チームと自分自身にとても満足している。僕の好きなサーキットのひとつである、シルバーストンを楽しみにしているよ。

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