PK戦で英雄となったクロアチアGK、シャツに描かれた「亡き友人との絆」

先日行われたワールドカップのベスト16、クロアチア対デンマーク。スコアは1-1のまま終了し、勝負はPK戦に持ち込まれた。

両守護神のカスパー・シュマイケルとダニイェル・スバシッチが素晴らしいセービングを見せる中、PK戦3-2でクロアチアが勝利を収めた。

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そして、勝利が決まった直後にダニイェル・スバシッチが見せたのが、サッカー選手の写真が描かれたTシャツ。そこには『Forever』と文字が。

これは、1983年生まれの選手フルヴォイェ・チュスティッチだ。

彼はNKザダルに所属していた2008年、試合中にピッチ横の壁に頭部をぶつけるという事故を起こしてしまった。

すぐに病院で手術を受けたものの昏睡状態に陥り、数日後に感染症で容態が悪化。事故から6日後に脳死と診断された。

ダニイェル・スバシッチは当時同じNKザダルに所属しており、1歳違いの同僚だった。

彼は自身のジャージの下にチュスティッチの写真が描かれたインナーを着て、常に天に召された友人とともに戦っているのだ。

チュスティッチが悲劇的な事故で亡くなってから、ちょうど10年が経つ。そこで迎えたワールドカップは、スバシッチにとって特別な大会になっているに違いない。

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