暴風 各地に爪痕 台風7号 団地外壁、?がれ落下 深夜に家屋被害「怖い」

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 台風7号は1日から2日にかけて、沖縄地方を直撃し、広範囲で被害の爪痕を残した。暴風が家屋の一部を吹き飛ばしたり、雨風で地盤が緩くなって土砂崩れが発生したりし、市民生活を脅かした。

 「ガン」「ドン」。2日午前2時ごろ、南風原町兼城の県営団地で、にぶい音が響いた。暴風が吹きすさぶ中、住民が恐る恐る確認すると、団地の4~5階のコンクリート製外壁が地面に粉々に散らばっていた。暴風と劣化で?がれ落ちたとみられる。

 落下した外壁は縦、幅とも約5メートル、厚さは数センチ。コンクリート片が落ちた衝撃で、下に設置されていた電気設備系統が壊れ、団地内が停電する被害もあった。けが人はいなかったが、60代の男性住民は「人が下にいたら大変なことになっていた。恐ろしい」と身を震わせた。

 管理する県住宅課によると、団地は築41年で新しく建て替え予定となっている。同課は「早急に落下防止の対応を取りたい」としており、落下しそうな外壁は取り除くなどの措置を検討するという。

 2日午前0時ごろ、北谷町吉原の自宅で就寝しようとした佐久真盛博さん(51)は「ドンッ」という大きな音を聞いた。壁に貼っていた写真は全て落ち、トイレと風呂場の屋根が大きくひび割れ傾いた。

 外に出ると、自宅裏にある山の大木が屋根に倒れ掛かっていた。屋根の隙間から雨水が漏れ、トイレのそばの部屋が約2センチほど水に浸った。約5年前には土砂崩れの被害があり、昨年も木が落ちてきたという。「屋根が今にも落ちそうで怖い」と不安な表情で話した。

 1日には、与那原町にある自宅の庭木を台風対策で伐採していた45歳男性が、風にあおられ約1メートルの脚立からバランスを崩して下りた際、左膝をひねった。同日、那覇市内で買い物中だった81歳男性は風にあおられて転倒し、胸部打撲や左腕に擦過傷のけがを負うなどした。