欧州委員会が調査を行っている輸入鉄鋼のセーフガード(緊急輸入制限措置=SG)で対象品目が追加されていたことが分かった。
欧州委は3月下旬から鋼板や条鋼、鋼管など26品目を対象にSG調査を開始していたが、先週に冷間成形した棒鋼と鋼線の2品目を追加。計28品目へと広げた。
EUは年間4千万トンの鉄鋼を輸入しており、SGが発動すればスラブなど半製品を除く約3千万トン相当が対象となる恐れがある。EUは今月にもSG調査の仮決定を下すと噂されているが、追加した2品目で意見聴取が行われていない点からEUの姿勢を疑問視する見方もある。