YKK、国内ファスニング事業を再編

 YKKは国内のファスニング事業を再編した。4月1日付でYKKファスニング事業本部に「ジャパンカンパニー」を新設したほか、7月1日付で販売子会社のYKKファスニングプロダクツ販売を吸収合併した。国内事業において製造・開発・販売の一体化を進めるとともに、国内の顧客満足度向上を目指す。

 YKKは、縫製産業の海外移転などが進む一方で、顧客ニーズの多様化、短納期化が進む国内市場での対応強化のため7月1日付でYKKファスニングプロダクツ販売を統合した。製造・技術・開発に裏付けられた営業力をさらに強化し、継続的なファスニングソリューションを提供していく。

 また4月には顧客の声を直接ものづくりの現場へつなぎ、黒部工場独自の開発商品やサービスをより迅速に提供していくため、ファスニング事業本部に「ジャパンカンパニー」を設置した。黒部でのものづくりにこだわり、グループ内の技術力を結集し、「24時間稼働モデル工場」を目指すとともに、ファスナー黒部工場はマザー工場として製造技術基盤を強化し、ファスニング事業の量的成長を支えていく考え。

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