台風7号最接近 九州北部は暴風・土砂災害に厳重警戒 四国は4日昼前まで猛烈な雨

3日(火)午後4時の台風7号の位置と進路予想

 台風7号が九州北部に最も接近し、暴風や大しけとなっている。暴風や土砂災害に厳重に警戒するとともに、うねりを伴った高波、低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

 台風7号は3日午後4時、長崎県平戸市の西海上にあり、1時間におよそ30キロの速さで北北東に進んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は45メートルで、暴風域を伴っている。台風は暴風域を伴ったまま、3日夜遅くにかけて対馬海峡を通過した後、勢力を弱めながら日本海を北東へ進む見込み。

風と波に関する全般気象情報

暴風・高波

 九州北部の海上では、猛烈な風が吹いている。九州北部は4日未明にかけて、非常に強い風が吹く見込み。その他の西日本でも、4日にかけて局地的に非常に強い風が吹くおそれがある。九州北部では大しけとなっているが4日明け方にかけても大しけの状態が続く見込み。また、西日本の広い範囲で、4日にかけてしけの状態が続く予想だ。暴風に厳重に警戒し、うねりを伴った高波に警戒が必要となる。

大雨に関する全般気象情報.

大雨・雷・突風

 九州や四国では非常に激しい雨が降り、3日午後は高知県や徳島県に「記録的短時間大雨情報」が発表された。台風周辺の発達した雨雲や暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本では4日にかけて、東日本でも4日は雷を伴い非常に激しい雨が降り、四国は4日昼前にかけて局地的に猛烈な雨の降る所がある見込み。土砂災害に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。四国や近畿、東日本の太平洋側は4日夕方以降、さらに雨量が増えるおそれがある。
 落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努める必要がある。

高潮

 台風の影響により、九州北部は3日夜から4日未明にかけて潮位が高くなる所がある見込み。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に注意が必要だ。また、西日本の日本海側や瀬戸内海、北陸でも4日夜にかけて高潮に注意が必要となる。

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