非核化協議は想定通り 河野外相「現状はプランA」

 河野太郎外相(衆院15区)は3日、東京都内で講演し、北朝鮮の非核化を巡る米朝協議について、現状では想定通りに進んでいるとの認識を示した。米国の方針は外交での解決を図る「プランA」から、軍事行動を伴う「プランZ」まであると仮定した上で、「どの国もやりたくないと思っているが、トランプ大統領ならプランZを選択する可能性はゼロではないと思う。今のところ、プランAでやれている」と語った。

 プランAが「一番いい」としつつ、進展しなかった場合は計画の微修正や、別の計画で解決を図る可能性も示唆した。会場からの質問に答える形で述べた。

 講演では、自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(衆院11区)らによる国会運営の合理化を目指す動きにも言及。野党から委員会への閣僚出席を必要以上に求められているとし、「さまざまな国際的問題がある中、用はないのに国会に座っていろというのでは、国益を守れない」と強調した。

 日本の外相が5年間で訪問したのは約110カ国なのに対し、中国の外相は約270カ国に上ることを紹介し、「国会改革をして、外務大臣を海外に行かせてほしい」と訴えた。

講演で北朝鮮問題について語る河野太郎外相=東京都内

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