「レッドブルのドライバー決定をいつまでも待つつもりはない」ルノーF1、サインツ以外の選択肢も検討

 ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、レッドブルがカルロス・サインツJr.との2019年の契約について決断するのをいつまでも待ち続けるつもりはないと語った。優れたドライバーを獲得する機会を逸することをアビテブールは恐れている。

 昨シーズン終盤にサインツJr.はルノーに加入し、トロロッソでのシートはピエール・ガスリーが引き継いだ。サインツJr.はルノーに籍を置いているものの、現在もレッドブルとの契約下にあるため、もしもダニエル・リカルドとレッドブルが合意に至らなかった場合、サインツJr.がこのシートを引き継ぐ可能性が高いと考えられる。

 アビテブールは力のあるドライバーを確保するチャンスを逃さないため、早期に来季ラインアップを確定したい考えだ。

「リカルドとレッドブルが決定を下すまで、ずっと待ち続ける気はない」とアビテブールはフランスのL’Equipe紙に語っている。

「どちらにしても、カルロスとの話はすぐにでも進めることができる。彼は来年に向けての非常に重要なオプションであるが、代替案を考えることになるかもしれない」とアビテブールは付け加えた。

 サインツJr.がレッドブルに呼び戻された場合、フォース・インディアのエステバン・オコンが、ニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトの座を争うことになるとみられている。ただしオコンはメルセデスとの契約下にあるため、この話を実現させるためにはメルセデスの許可が必要となる。

 しかしリカルドは来季以降もレッドブルに残留する可能性が高いとみられている。

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