被災の金峰山神社 再建へ浄財募る 費用1億円、氏子ら奔走

©株式会社熊本日日新聞社

広告を表示できません。

熊本地震で被災した金峰山神社。氏子らによる応急処置で、参拝はできるようになっている=熊本市西区

 熊本市の金峰山頂上にあり、山の名前の由来となったとされる金峰山神社(西区河内町岳)は熊本地震で大きな被害を受けた。年間約2万人という登山客が参拝し、時には雨やどりするなど親しまれていたが、地震から2年たった今も痛々しい姿のまま。再建には多額の費用がかかるため、氏子らはホームページを作ったり、「指定寄付金制度」を活用したりして広く協力を呼び掛けている。

 もともと金峰山は飽田山[あきたやま]と呼ばれていたが、天長9(832)年に淳和天皇が奈良県の金峰山蔵王権現を勧請し、祭ったことを機に改称されたと伝えられている。南北朝時代に活躍した菊池武重は戦勝を祈願したとされ、加藤清正や細川家も大事にしていたという。

 近くには展望所もあり、有明海や雲仙・普賢岳、熊本市の市街地が望めるなど眺望にも恵まれている。

 今の神社は1948年の完成で、面積は約110平方メートル。地震では拝殿の柱が折れたり、神殿が北に約30センチずれたりするなどしており、再建には約1億円かかる見込み。

 氏子は地元の河内町岳の住民ら約100人で、昨年4月に神社の復興委員会(原口環会長)をつくり、再建へと動きだした。

 今年5月には神社のホームページを作成。6月には県の許可を取り、寄付者が税の優遇措置を受けられる指定寄付金制度を使えるようにした。再建費用のうち、1500万円は氏子らによる積み立て金を充てるが、残り8500万円は企業や登山客など個人からの寄付を広く募る。

 ホームページでは寄付の集まり具合や再建工事の進捗[しんちょく]状況などを発信していく予定だ。

 復興委の田中利幸事務局長(70)は「登山客が清掃活動を行うなど愛されている神社。被災後も多くの励ましをいただいており、できるだけ早く再建したい」と話している。問い合わせ先は原口会長TEL080(1784)9756。(熊川果穂)

(2018年7月4日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

Follow us!

熊本日日新聞

こんなニュースも

紙面を彩った火の国球児たち

「夏の甲子園100回」を記念し、熊本出身のスターたちの〝球児〟時代を取り上げます。 第3弾は「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治(熊本工出、人吉市出身)です。

ご購入はこちらから

Curated by

Curated by