英神経剤襲撃現場近くで「未知の物質」中毒

男女2人が重体

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太田清

共同通信大阪支社統括整理部長

太田清

共同通信大阪支社統括整理部長

共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局、47NEWS編集長などを経て2019年10月より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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英南部ソールズベリーの神経剤襲撃現場付近で、防護服とマスクを装着して活動する警察官ら=3月16日(ゲッティ=共同)

  英南部エームズベリーで6月30日、40代の男女2人が「未知の物質」による中毒で病院に搬送された。エームズベリーは3月に元ロシア情報機関員セルゲイ・スクリパリ氏らが旧ソ連の神経剤ノビチョクで襲撃されたソールズベリーの現場から十数キロしか離れておらず、捜査当局は襲撃事件との関連についても慎重に調べている。BBC放送(電子版)など英主要メディアが4日、報じた。 

 男女2人の身元は明らかにされていないが意識不明で重体。警察は2人が立ち寄った可能性のある教会や医療施設などの多くの施設を封鎖した。多数の警官らが警戒に当たっている。当局は当初、2人がヘロインなどの薬物を摂取したとみて調べていたが、その後、2人の中毒は「未知の物質」によるものと判断した。物質の鑑定を進めている。 

 3月のソールズベリーの襲撃事件では、スクリパリ氏と娘のユリアさんが一時重体となった。英捜査当局はロシア政府の支援を受けた容疑者らが、スクリパリ氏の自宅玄関の取っ手にノビチョクを塗って殺害を図ったとみている。 

 ロシアは関与を否定しているが、米国がロシア外交官60人を追放するなど西側諸国が多数の外交官を追放。これに対しロシアも報復措置をとるなど、双方の関係悪化のきっかけとなった。 (共同通信=太田清)