職場のいじめ・嫌がらせ相談最多 17年度、神奈川労働局

 神奈川労働局が3日までに発表した2017年度の民事上の個別労働紛争相談件数は、前年度比4.8%増の1万3132件だった。内訳では、いじめ・嫌がらせに関するものが前年度に比べ大きく増え、6年連続の最多となった。

 主な相談内容では、延べ1万7685件のうちいじめ・嫌がらせが前年度比10.3%増の4276件で、全体の2割を超えた。労働条件の引き下げは5.7%減の1629件、普通解雇は15.6%減の1414件、退職勧奨は0.3%増の1308件だった。

 特にいじめ・嫌がらせについては03年から増加し続けているという。同労働局は「いじめや嫌がらせ、パワーハラスメントなどに対する労働者の権利意識が高まっているため」と分析している。

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