J2前半戦終了、ロアッソ18位 総失点ワースト、得点力が浮上へ不可欠

讃岐戦の前半、ドリブルで相手ゴールに迫る熊本の皆川(11)=6月16日、えがお健康スタジアム(小野宏明)

 明治安田J2は全22チームが4日で今季42節の半分21試合を終え、7日に後半戦へ入る。ロアッソ熊本は渋谷洋樹監督を迎えた新体制で今季に臨んだが、6勝4分け11敗の勝ち点22で18位に低迷する。前半を振り返り後半戦の展望を探った。

 熊本は第10節を終え5勝2分け3敗の6位と好調だった。J1広島から期限付きで移籍してきた皆川佑介と安柄俊(アン・ビョンジュン)の2トップを軸に、右ウイングバックの田中達也も絡んで得点を量産し、不安定な守備をカバーした。

 しかし、第11節以降は黒星が大きく先行し、1勝2分け8敗と急失速。自陣の最終ラインから細かなパスで前線にボールをつなぐビルドアップ戦術が対戦相手に分析される。攻め立てても圧力をかけられてボールを奪われ、カウンター攻撃を浴びて失点を重ねる場面が続いた。特に4連敗した第11~14節は計13点を献上。ここまでの総失点38は22チーム中、千葉と並び最も悪い数字だ。

 相手チームの激しいプレスに対応するため、第15節以降は陣形をDF5人、MF3人、FW2人の5-3-2から、中盤を厚くする3-4-3に変更。DFの村上巧や多々良敦斗の活躍でビルドアップの際のミスは減った。ただ、球際の弱さや攻守の切り替えの遅さが失点を招いている。

 総得点も25とリーグ13位と伸び悩む。1試合の平均得点は第14節まで1・4だったのが、第15節の陣形変更後は0・7に半減。トップ下に入るシャドーストライカーの安や八久保颯らが守備に追われ、1トップの皆川が前線で孤立するシーンが目立つ。数人で畳み掛ける攻撃が影を潜め、得点力を欠いている。

 昨季は夏場に6戦連続で無得点に終わるなど不振を極め、最終的に21位とJ3降格圏への陥落につながった。守備だけに注力せず、貪欲に得点を狙う積極性が必要ではないか。ロングボールを駆使したり、ミドルシュートや中央からの突破などを仕掛けたりと、多彩な攻撃が浮上の鍵になりそうだ。(樋口琢郎)

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