不二ライトメタル、「高槻ダイカスト」への出資拡大 形材外販事業を強化

 不二サッシ子会社の押出形材メーカーである不二ライトメタル(本社・熊本県長洲町、社長・山田晋氏)は高槻ダイカスト(本社・大阪府高槻市、社長・松野卓実氏)への出資比率を13%から32・2%に拡大し、持分法適用会社化したと発表した。両社の連携強化により不二サッシグループとしての形材外販事業を強化することが狙い。

 不二ライトメタルはアルミ押出形材や加工品が主力製品。高槻ダイカストはダイカスト分野で高い技術力を有し、高品位製品を提供している。不二ライトメタルによる今回の株式追加取得は、両社の協業をさらに進めるため。協業推進で顧客の設計段階からダイカスト部材と押出形材双方の提案が可能となるほか、共同製品開発で幅広い顧客ニーズに応えられる体制が整う。また新商品の展開などで連携することにより、両社の将来的な収益向上にも期待できる。出資拡大に先立ち6月1日付で不二ライトメタルから松野氏を派遣。松野氏は現在高槻ダイカスト社長と不二ライトメタルの取締役を兼任している。

 高槻ダイカストは農林機器や建築金具、事務家具などの部品を製造。資本金は8千万円で、従業員は約120人。2017年度の売上高は約20億円となっている。

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