バトンつないで 2018 第21代高校生平和大使【3】

 〈設問〉(1)平和や核問題について関心を持ったきっかけ(2)もしも自分が日本の首相なら、核兵器廃絶の実現に向けて、まず何に着手するか(3)「平和」と聞いて思い浮かぶ情景(4)古里の「おすすめ平和スポット」とその理由

◎下久保理子さん(16)=ノートルダム清心高2年(広島県)= 核廃絶へ思い強まる

 (1)幼い頃から原爆ドームを目にし、8月6日には黙とうしてきたため、元々関心は持っていたが、平和学習で被爆証言を聞くたびに、核兵器廃絶への思いは強くなった(2)さまざまな国と、核兵器廃絶に向け話し合う場を設けたい。核兵器の所持についてはさまざまな意見があるが、平和な社会を実現する手段が核抑止力であるのは嫌。核廃絶がかなう未来について、現実的に話し合う会談をしたい(3)さまざまな国の人が平和を学ぶため訪れる平和記念公園。広島の町は原爆で焼け野原になったにもかかわらず、市民の力で復興を遂げ、平和都市として世界をけん引し続けているから(4)「原爆ドーム」。戦後、ドームの保存に関して「つらい記憶を呼び起こす」などの考えから、さまざまな議論があったと聞いたが、姿形で原爆の惨状を世界へ訴え続ける建物であるので、多くの人に見てもらいたい。

◎佐藤倫花さん(17)=長岡高2年(新潟県)= 原爆の悲惨さ世界に

 (1)授業で戦争について学ぶうち、自分の国がしたことを知らなければならないと思った。中学1年生の時に長岡市国際交流協会の「中学生海外体験ホノルル訪問事業」で戦艦ミズーリ号などを見学。昨年は「学生平和交流ホノルル」で現地の学生と討論したり、真珠湾追悼式典に出席したりした。戦争の悲惨さや平和の大切さを学んだことで、世界平和のために自分にできることはないか考えるようになった(2)二度と核兵器が使われないよう、唯一の戦争被爆国の代表として、世界に向けて原爆がもたらす悲惨さを訴えたい(3)友達や家族と毎日笑いあって過ごせる今の日常生活(4)「長岡まつり」。毎年8月1~3日に長岡市内で開催される。1945年8月1日にあった長岡空襲の犠牲者を追悼するため、1日は空襲と同じ時間に、2、3日の大花火大会では冒頭に白い花火が上がる。

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