京急が国内初、スマホで駅案内放送を見える化

京急電鉄は、品川駅、羽田空港国際線ターミナル駅、羽田空港国内線ターミナル駅改札口付近で、7月初旬から駅の案内放送をスマホで「見える化」する。

無料「おもてなしガイド」アプリをインストールしたスマートフォンなどに、このアプリに音声トリガーを“聞かせる”ことで、駅改札口付近で、各改札口や発車番線などの案内を多言語の文字情報でスマホ上に表示させる。

また、多言語サイトで提供している路線図、乗換案内、周遊券、企画乗車券、無料Wi-Fiなどの利用方法もかんたんに確認できるようになる。

同社は今後、同様にサービスを京急線主要駅から順次展開。こうしたスマホで駅の案内放送を見える化する鉄道会社の取り組みは、日本初。

同社はヤマハと連携し、2015年から放送設備を用いた「おもてなしガイド」による多言語文字案内の実現性について技術を検証してきた。

この検証結果から、技術的に対応可能であることが確認され、動案内放送装置(横須賀中央駅ホーム)、車両内自動放送装置(Keikyu Blue Sky Train車両内1編成)、駅構内放送装置(品川駅および羽田空港国際線ターミナル駅構内)などでさらに検証を重ねた。

今回の「おもてなしガイド」は、ヤマハが開発した音のユニバーサルデザイン化支援システム。一般のスピーカーから送出できる音声トリガーを使い、音響通信による情報伝達を可能にする。

ユーザーは、「おもてなしガイド」に対応したアプリを自身のスマ―トフォンやタブレットなどにインストールし、音声放送などといっしょに流れてくる音声トリガーをマイクで拾うだけで、アナウンスの内容や独自の案内を多言語の文字情報でリアルタイムに表示・確認できる。

© 株式会社エキスプレス