日没前に2万羽も ムクドリ、鶴屋裏公園に集中 ケヤキ伐採…ふん害明暗

ムクドリとみられる鳥のふんが大量に落ちている蓮政寺公園のベンチ=熊本市中央区
日没に合わせ、蓮政寺公園に集まってきたムクドリの群れ=熊本市中央区

 熊本市中央区の通町筋交差点一帯にあったケヤキ12本が伐採され、近くの蓮政寺公園に大量のムクドリが群れるようになった。専門家は、群れにいたムクドリの大半が同交差点一帯から同公園にねぐらを移したとみている。

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 市は今年5月、通町筋電停と県道熊本高森線の拡幅などを図る同交差点の改良工事に伴い、ケヤキを伐採。高いケヤキは約12メートルあった。

 ムクドリが群れるようになった同公園は同交差点から約150メートル南東にあり、敷地面積2658平方メートル。広場の周囲を高さ約10メートルのケヤキなどが取り囲んでいる。

 ねぐらが同公園に移ったと指摘するのは、日本野鳥の会県支部の山本和紀副支部長(70)。山本副支部長によると、ムクドリの群れはフクロウなどの天敵から身を守るため、明るくて人の行き来が多い繁華街をねぐらにする習性がある。

 ねぐらが移ったため、ふんの被害に遭うエリアも移動。同交差点近くのアパレル店で働く石合孝行さん(36)は「梅雨時期は悪臭が店内まで漂い、ハエなども飛んできていたが、伐採後ぱたりとなくなった」と言う。

 一方、昼休みのたばこ休憩などでにぎわう同公園は、ベンチの上にふんがびっしり。同公園をよく利用する西区二本木の右山敏朗さん(73)は「最近はベンチが真っ白になるほど。周辺の道路もふんの量が増えた」と訴える。山本副支部長が2日に同公園で確認したところ、日没前の午後7時ごろに集まってきたムクドリは約2万羽に達したという。

 同公園を管理する市西部土木センターは「ベンチの上まで伸びた枝を切るなど必要に応じて対応したい」と説明。山本副支部長は「1カ所に集まることで、ふんの被害が拡散しないという考え方もできるし、ムクドリは街中の害虫も駆除してくれる」として共存の道を探るよう呼び掛けている。(木村恭士)

(2018年7月5日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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