ロッテボルシンガー、2か月勝ち続け10連勝 6回途中降板は「足がつった」

ロッテのマイク・ボルシンガー【写真:荒川祐史】

5月4日の日本ハム戦から10戦10勝「2勝目で波に乗れたのかも」

■ロッテ 9-1 日本ハム(7日・ZOZOマリン)

 ロッテの新外国人マイク・ボルシンガー投手が、自身の連勝を10に伸ばし、11勝目をマークした。7日、本拠地ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦。6回に足がつったために大事を取ってイニング途中での降板となったが、5回2/3で3安打1失点の好投で、チームを単独3位に浮上させた。

 快調に飛ばしているように見えた助っ人右腕。2回から4回までは日本ハム打線にヒットすら許さず、凡打の山を築かせていた。5回先頭のアルシアにソロ本塁打を浴びたが、失点はこれだけ。6回に右太もも裏に軽い痙攣が起き、小林雅英投手コーチがマウンドへ。そのままマウンドに立ち続け、西川、大田を連続三振に。ここで井口資仁監督ら首脳陣が交代を決断した。

 84球での降板に、井口監督は「暑いし、飛ばしすぎて脚がつった。本人はイニングの最後までいくと言っていたが、変に力を入れて、肉離れでもおこしたら」と大事をとっての交代だったことを説明。ボルシンガー自身も「2回から(右太もも裏のハムストリングが)つり始めた。ダグアウトにかえり、水分を補給したが、日本の夏は暑く、これから(対策も)考えていかないと」と話した。

 とはいえ、味方の大量援護もあって11勝目をあげた右腕。「チームメイトのおかげで、ここ(お立ち台)に立たせせもらっている。打者のサポートに感謝したい。楽しく野球をやらせてもらっている」というボルシンガーの言葉通り、右腕が投げる試合は不思議と打線が援護する。その典型が、この日14号3ランを放った井上。14本塁打中7本がボルシンガーの登板した試合だから恐れ入る。

 今季2勝目をマークした5月4日の日本ハム戦(札幌D)から驚異の10戦10勝。2か月以上勝ち続けていることになる。外国人の10連勝以上は2015年の巨人マイコラス以来4人目。「スタートの時は、全く頭になかった数字。(2勝目で)自分なりにしっかり投げられて、あれで波に乗れたのかもしれない」という。

 6月27日にローレン夫人が第1子となる長男ルーク君を出産。夜泣きもあり、オムツ替えにも挑戦しているというが、「ローレン(夫人)が、しっかり睡眠をとれるようタッグを組んでやってくれている。おかげで登板2日前はよく眠れている」と夫人のサポートにも感謝していた。

(Full-Count編集部)

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