長崎県内大雨被害 崖崩れ、浸水相次ぐ 交通機関にも乱れ

 長崎県内6市5町に初めて出された大雨特別警報は7日午前8時10分に解除された。県災害警戒本部のまとめによると、県内の被害は床下浸水3カ所、小屋の損壊1カ所、崖崩れ4カ所。同本部解散後の7日午後、長崎市内3カ所で崖崩れが確認された。
 長崎地方気象台は、8日に大雨のおそれがあるとして、土砂災害などに警戒を呼びかけている。
 大浦署などによると、長崎市脇岬町で県道ののり面2カ所が(1)高さ20メートル、幅17メートル(2)高さ15メートル、幅15メートル-にわたって崩れた。
 交通への影響も続いた。JR九州は7日、県内発着の特急を終日運休。松浦鉄道も午前中は運転を見合わせた。西肥バスは午前8時半ごろから順次再開した。県営バスは県外への高速バスを終日運休した。
 長崎地方気象台によると、5日午前0時の降り始めから7日午前8時までの総雨量は雲仙岳379ミリ、長崎市長浦岳358ミリ、佐世保市干尽町350ミリ、島原307・5ミリ、諫早292・5ミリ。

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