監督、選手、そして時間…ロベカルが語る「W杯で勝つために必要なもの」

『Mirror』は7日、元ブラジル代表DFロベルト・カルロスのコラムを掲載した。

かつてはセレソンの中心的な左サイドバックとして活躍し、「悪魔の左足」と言われる強烈なキックで知られたロベルト・カルロス。

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2002年ワールドカップの優勝を経験した彼は、今回ベスト8で大会を去ることになったブラジル代表について以下のように書いたという。

ロベルト・カルロス 「金曜日の夜、この大会で最高のチームだった私のブラジルがベルギーに敗れた。まだ信じられない。

夢のワールドカップ6回制覇を信じていたし、我々のパフォーマンスはそれに値するものだった。

ブラジルは90分相手を上回っていた。ボールをより保持し、チャンスを作り、後半にはあれほどの闘争心も見せた。

ティボー・クルトワを破れなかっただけだ。それが辛いところだ。ベルギーはシュートを決められる靴を履いていたが、我々はそうではなかった。単純な話だ。

ワールドカップでは、小さなことが大きな差を生む。一つの悪い試合が、敗退を招く」

「ネイマールには今、更に大きな注目が集まるようになった。

彼がフィットしているかどうかにかかわらず、ベストな状況であるかどうかにかかわらず。

そして、彼がダイバーであるかどうかにもかかわらずだ。

このような批評は自然なことだ。ブラジルのベストプレーヤーになればね。

しかし、この夏に見られた一部の批判は完全に不公平なものだよ。

ネイマールを批判する人々は、その立場にあることを好んでいる。サッカーには多くの嫉妬が渦巻いている。人々は誇張し、言うべきでないことも言う。

彼は世界最高の選手の一人だ。そしてもっとリスペクトされて当然だ。これまで達成してきたものを考えればね。

『役者プレー』というレッテルは好きじゃない。そのような人々は、一線を越えていると思うよ。

「このワールドカップが証明しているように、今日のサッカーはこれまで以上に拮抗している。

オランダやイタリアは予選すら突破できず、スペイン、アルゼンチン、ドイツも苦戦した。

敗北は常に痛いものだが、ブラジルの未来には偉大なものが待っていると思う。チッチ監督は2年しかやっていないのだから、チームを完全に準備させるには不十分だ。

彼はこの2年でも様々な物事を改善させている。これからも時間を与えれば良くなっていくはずだ。

何よりも、我々は継続性が必要だ。チッチはプランBを作るための時間が必要だ。すべての選手がその哲学を理解できるように。

ワールドカップを勝つためには、いい選手がいるだけではダメだ。いい監督がいるだけでもダメだ。

時間が必要だ。そして忍耐が必要だ。物事を焦ってはいけないのさ。

チッチにあと4年間を与えよう。そしてブラジルは2022年に巨大な力を持つだろう。そこに向かう彼らの歩みを、私は応援し続ける」

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