「爆弾台風」8号 10日に先島諸島へ

猛烈な台風8号が10日に先島諸島にかなり接近する予報です。この台風の特徴は9日9時の時点で915hpaという中心気圧の低さです。台風8号は中心気圧が24時間で最大72hpaも下がるというまれな発達をしました。これほどの急発達は2006年台風20号以来12年ぶりです。

皆さん爆弾低気圧という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。爆弾低気圧は急速に発達する温帯低気圧のことですが、その基準は、概ね24時間で20hpa程中心気圧が下がる温帯低気圧のことです。これと比べると、今回の台風の凄まじさがよくわかると思います。なので、僕は「爆弾台風」と呼ぶと危機感がより伝わると考えています。

先島諸島では、猛烈な風が吹くことが予想されます。最新の台風予報を見て、早めの対策をしてください。
(本記事では、爆弾台風は24時間で70hPa以上中心気圧が深まった台風を意味しております。)

気象予報士・甲斐 友貴

画像について:9日午前9時の台風8号の位置と進路予想。

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