北海道で鉄鋼業に携わる女性が集まり交流するＦｅｒｒｉｔｅｒｉｏｒ（フェライテリア）はこのほど、見学会を開き苫小牧市の物流基地を訪れた。
この見学会は今年２月に札幌市内で開いた物流に関する勉強会の流れを受け、実際に鋼材を保管する物流基地を見学したもの。当日は１２社１８人が参加し、栗林商会（本社・室蘭市）の栗林物流センター（苫小牧倉庫拠点）や北海運輸（本社・釧路市）の苫小牧倉庫で、安全や物流品質向上の取り組み、水切りから入出庫、保管・在庫、輸送などの物流プロセスを見学した。
また、栗林物流センターでは高橋裕司取締役運輸営業部部長が自社の歴史や社訓などを紹介した後、渡部公規課長代理が物流センターの概要などを説明。その後、実際に苫小牧港へ移動し、形鋼置き場やＪＦＥグループが各種鋼材を在庫している栗林商会１号倉庫や北海運輸苫小牧倉庫などを見学。参加者は日頃携わる鋼材が倉庫内で整然と配置・保管されている様子や、品種によって保管場所が屋内外に分かれることなど、鋼材物流の実態を学んだ。
フェライテリアは１４年１０月に「鉄の世界に女性視点で新しい世界を創り出そう」と、自然発生的に有志が集まり活動を開始。事務局のロバートソン里香さん（ＪＦＥスチール北海道支社）を中心に、これまでにファブリケーターやシャーリング業者などの工場見学や勉強会を開いている。
なお、今回の参加者が所属する企業は伊藤忠丸紅住商テクノスチール、片山鉄建、竹原鉄工所、玉造、豊田通商、福本商店、藤光鋼材、北長金日米建材、丸吉運輸機工、ワテックス北海道、ＪＦＥ商事鉄鋼建材、ＪＦＥスチール。
