国境マラソンIN対馬 最多1417人 韓国人ランナー498人も 駆け抜ける 

 日本と韓国から選手が集う長崎県対馬市最大のロードレース「第22回国境マラソンIN対馬」(同実行委主催、長崎新聞社など後援)が8日、上対馬町であり、過去最多となる1417人のランナーが、国境の海を望む三宇田海水浴場発着コースで健脚を競った。
 日本人は東京や福島、沖縄などから919人が参加。韓国人は同町から朝鮮海峡を挟んで約50キロの釜山市などから過去最多の498人が訪れ、韓国人ランナー数も過去最多を更新した。
 比田勝尚喜市長は「対馬は、年々増えている韓国人観光客でにぎわっている。美しい風景を肌で感じてほしい」と開会を宣言。選手は5・4キロ、10キロ、ハーフマラソン(21・0975キロ)の3種目と、ウオーキング(5・4キロ)に分かれてスタートした。メイン種目のハーフマラソン一般男子(39歳以下)では、川崎雄哉さん(33)=対馬市、対馬自衛隊=が1時間14分2秒で優勝。同女子は河口恵さん(22)=久留米市、チームM=が1時間28分11秒で制した。
 川崎さんは「国境マラソンは初出場だったが、8月の異動で対馬を離れるため今回がラストラン。景色も良く、いい思い出になった」と笑顔で話した。
 大会には地元の中高生約150人も給水や通訳のボランティアとして活躍した。

ハーフマラソンの部で一斉にスタートするランナー=対馬市、三宇田海水浴場発着コース

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