昨季、UEFAチャンピオンズリーグで準優勝と躍進したリヴァプール。
だが、CL決勝戦ではGKロリス・カリウスが不安定さを露呈してしまった。
ここでは、『sportskeeda』による「リヴァプールがターゲットにしうるGKたち」を見てみよう。
ジャック・バットランド(イングランド代表/ストーク)
反射能力に優れ、1vs1や空中戦にも強いバットランド。
昨季プレミアリーグから降格したストークにあっても、彼は傑出していた。苦しむチームのなかでも一貫性を見せたのだ。
大部分のイングランドのGK同様、彼はパススキルや足元にはさほど優れていない。その一方で、伝統的なイングランドのGK同様に勇敢さ、空中戦の能力、ショットストップ、そしてコーチングには優れている。
リヴァプール入りにも耐えうるし、その反射能力、アジリティ、DFラインの統率で違いを生み出せる。
アリソン(ブラジル代表/ローマ)
いま最も人気があるGKかもしれない。彼にはリヴァプールだけでなく、チェルシーやレアル・マドリーも興味を示していると伝えられている。
25歳の守護神はローマで素晴らしいシーズンを送り、CL準決勝進出において決定的な役割を果たした。また、マンチェスター・シティGKエデルソンを差し置き、ブラジル代表の正GKとしても起用されている。
問題になりうるひとつの点は移籍金だろう。ローマは彼に7000万ポンド(102億円)の値札を付けたとされている。
リヴァプールはすでにナビ・ケイタとファビーニョ獲得に大金を投じており、GKへ巨費を投じる準備はしていないかもしれない。
とはいえ、アリソンは今夏の移籍マーケットにおける最高のGKだろうし、獲得できれば素晴らしい補強になるはずだ。
ヤスパー・シレッセン(オランダ代表/バルセロナ)
2年前にアヤックスからバルサに移籍したシレッセンだが、出場機会は数えるほどしかない。
今年で29歳になった彼はピークを迎えつつあり、レギュラーでプレーすることを望んでいるだろう。もし残留すれば、マーク=アンドレ・テア・シュテーゲンの控えになり、正GKの座は期待できない。バルサとしては、彼の退団を妨げることはないはずだ。
シレッセンはグッドなGKだが、グレートではない。なので、ダビド・デ・ヘアのように独力でチームに勝点をもたらすようなことはないだろう。
とはいえ、それはリヴァプールにとってさほど問題ではないかもしれない。このチームは常に相手より多くの得点を狙えるチームであるからだ。
そして、探しているのはヘマをやらない選手だ。シレッセンはそうなりうる。
ニック・ポープ(イングランド代表/バーンリー)
彼の名前を1年前から知っていた人は少ないはずだ。
だが、昨季序盤に怪我のトム・ヒートンに代わりバーンリーのゴールマウスを任されると、リーグ屈指の守護神としての座を確立してみせた。さらに、ワールドカップのイングランド代表入りも果たした。
ポープは今回特集する5人のなかではアウトサイダーだろう。
彼はトップディビジョンでまだ1シーズンを過ごしただけで、クロップが求めているのは長期的に能力を証明している選手のはず。
とはいえ、彼には確かな才能があり、将来性を考えて獲得を排除すべきではない。
ヤン・オブラク(スロベニア代表/アトレティコ・マドリー)
彼は世界最高のGKのひとりだ、間違いなく。もしリヴァプールがアンフィールドに彼を連れてくることができたなら、それは本物の会心の一撃になるだろう。
4年前にベンフィカからリーガへ移籍した25歳の守護神は、リーグ戦116試合で68回のクリ―シートを記録。
驚異的なシュートセーブを見せる彼を獲得できれば、リヴァプールはプレミアリーグ優勝の筆頭候補になるはずだ。
ただ、そうするにはGKとして史上最高額の移籍金を捻出する必要があるだろう。彼のバイアウト額は、8700万ポンド(127億円)。アトレティコがそれ以下で売ることはありえないはず。