認知症 相談窓口一本化 県すこやか長寿財団 個人、家族を支援

 認知症について相談できる一本化した窓口を設けようと、県すこやか長寿財団は「県認知症サポートセンター」を設置。同財団の執務室がある県総合福祉センター(長崎市茂里町)で6日、オープニングセレモニーがあった。
 県内の認知症患者の数は、県の推計によると2015年時点で約6万4千人に上り、今後はさらに増えると見込まれる。また、このうち約350人が若年性(64歳以下)認知症を患っているとみられる。
 県認知症サポートセンターは本人や家族らから電話での相談を受け付け、医療機関や自立支援機関の紹介などをする。このほか、認知症介護にあたる人材の育成や、認知症について正しい知識を持つ「認知症サポーター」を育てる講師の養成研修などを行う。
 セレモニーでは同財団の横田修一郎理事長が「個人や家族で抱え込まず、なるべく早く相談してほしい」とあいさつ。横田理事長と上田彰二県福祉保健部次長が入り口に看板を掲げた。
 電話相談は平日午前10時~午後3時。同センター(電095・847・0473)。

センターの入り口に看板を掲げる横田理事長(右)=長崎市茂里町、県総合福祉センター

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