東上金属、銅ナゲット・運送車両2台が盗難

 銅ナゲット加工の東上金属(埼玉県東松山市新郷77―3、社長・山崎豊氏)は7日、同社工場でナゲット35トン、トラック2台の盗難被害に遭った。被害総額は約3千万円。

 盗まれたのは1号銅線など高品位の使用済み電線を粉砕処理して加工される銅ナゲット35トン分。主に銅箔や銅管メーカーなどが原料として使用する。さらに日産ディーゼル10トン車、日野4トン車も盗まれた。

 同社によると、防犯カメラの映像から7日の午後10時から深夜にかけての犯行の可能性が高いという。即日、東松山署に届け出た。同社が加入している電線リサイクル協議会の会員企業でも、過去に複数の盗難事件が発生。2013年9月には桑子産業(群馬県高崎市)でナゲット10トン、昨年12月には高山金属商事(神奈川県海老名市)でナゲット17トンが盗まれた。同協議会では会員各社に向けて注意喚起するとともに、盗難品の持ち込みなどに関する情報収集にあたっている。

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