内野5人シフトも関係なし サンドバルがサヨナラ打

【カブス1-2xジャイアンツ(延長11回)】@AT&Tパーク

1対1の同点で迎えた11回裏一死満塁の場面でカブスは内野5人シフトを採用したが、パブロ・サンドバルの放った打球には関係なかった。2球で簡単に追い込まれたサンドバルが3球目のスライダーに上手くバットを合わせると、打球はショートの頭上を越えてレフト前へ。三塁からアンドリュー・マカッチェンが生還し、劇的なサヨナラ勝利でジャイアンツが延長11回の熱戦を制した。ジャイアンツは先発のアンドリュー・スアレスが6回1失点と好投したあと、5人のリリーバーが各1イニングを無失点に抑え、6番手のタイ・ブラックが6勝目(5敗)をマーク。カブスは先発のカイル・ヘンドリックスの好投(9回途中1失点)を生かしきれなかった。

11回裏のジャイアンツは一死からマカッチェンとブランドン・ベルトが連打で出塁し、一死一、三塁のチャンス。ここでカブスベンチはブランドン・クロフォードを敬遠し、サンドバルと勝負することを選択した。「彼は現在、僕たちのチームの最高の打者だからね」とサンドバルはカブスベンチの選択に理解を示し、打席のなかで落ち着いていた。「余計なものを頭のなかから排除した。試合を決めるチャンスをもらって、それを生かすことができたよ」との言葉通り、サンドバルは自らのひと振りで熱戦に終止符を打った。一方、カブスはベン・ゾブリストが外野用のグラブを内野用のグラブに代え、内野5人シフトを敷く執念を見せたものの、12回表の攻撃を迎えることはできなかった。

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