<仙台市いじめ防止条例>大人や地域の関わりを明記 再発防止へ五つの特徴盛り込む

 仙台市が10日示した「いじめの防止等に関する条例」の骨子案には、再発防止や早期発見に向けた五つの特徴が盛り込まれた。地域ぐるみで子どもを見守る意識を醸成することや、独自色として教職員や保護者ら大人に期待される行動、努力規定などを打ち出した。

 特徴の一つは「大人の行為がいじめを誘発する恐れがあることを示す」との方向性。学校教育法で禁止される体罰に加え、教職員による不適切指導を禁止する。保護者を含む家族の行為に対しても明記し、乱暴な言葉遣いで児童生徒の心身を傷付ける場合もあることに留意を促す。

 同日の市議会特別委員会終了後、条例案策定を担ういじめ対策推進室の担当者は「大人の行為を子どもは見ている。問題解決の方法として子どもたちが暴力や暴言に至ることを止めなければならない」と理由を説明。郡和子市長も「いじめは大人の問題でもある。この重要性を盛り込んだ」と強調した。

 骨子案は「地域ぐるみで子どもたちを見守り、育む」との考え方も盛り込んだ。地域と児童生徒との関わりに規定を設け、夏祭りや地域清掃などに児童生徒を積極的に参加させ、保護者も地域の見守り活動に協力するよう求めた。

 このほか「いじめを行った子どもの心にも寄り添い、再発防止策を探る」ことも特徴に掲げた。「他の子どもからいじめを受けたり、大人から虐待や体罰を受けたりしたために、いじめを行ってしまうことがあり得る」(いじめ対策推進室)として、背景を丁寧に探るのが狙いという。

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