日朝友好協会 長崎県内初の設立 14日に長崎で設立総会

 民間交流で日朝の国交回復を目指す「県日朝友好協会(仮称)」が長崎県内で初めて設立される。訪朝団の派遣や学習会の開催など活動を進める方針。設立総会を14日午後3時から長崎県長崎市桜町の長崎地区労会館で開く。

 共同代表に▽民間交流の一環で、訪朝経験がある県被爆者手帳友の会会長の井原東洋一さん▽北朝鮮被爆者の救済で訪朝した県原水禁副会長の矢嶋良一さん▽「朝鮮女性と連帯する長崎女性の会」代表で長崎市議の池田章子さん-の3人が就く予定。

 井原さんらによると、九州では同様の団体が福岡と鹿児島の2県にある。長崎県内では2012年、日朝平壌宣言から10周年を機に長崎市内で「日朝国交正常化を求める長崎のつどい」を有志で開いた後、同協会の設立準備を進めてきた。

 だが、北朝鮮の度重なる核・ミサイル開発や実験の影響で設立が見送られてきた。今年6月の米朝首脳会談などで朝鮮半島非核化の期待が高まったことを受け設立を決めた。井原さんは「日朝国交回復のため、地道な活動で友好関係を築きたい」と語った。

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