緩急織り交ぜ、3安打12奪三振 諫早農のエース太田

 諫早農がエース太田の完封で好発進した。緩いカーブを有効に織り交ぜ、130キロ前後の直球に球速以上の伸びを感じさせた。被安打3、12奪三振の力投も、当の本人は「コントロールを重視したのに高めに浮いたし、あまり良くなかった。60点くらい」と上位進出へ慢心はなかった。
 昨秋の県大会で長崎工を相手に1人で9失点。その悔しさをバネに厳しい冬の練習に励んだ。春の県大会には背番号「6」で出場。宮原監督は「外から投手を見ることで周りの野手の思いも分かるようになり、精神的に成長してくれた」と評価する。
 今大会の投手陣は6人。心身共に大きくなった背番号「1」はトーナメントを勝ち上がる上で重要な勢いを他の投手、そしてチームにもたらした。目標はまず8強。大事な初戦を制した右腕は「次もゼロに抑えていきたい」と力強く言い切った。

【1回戦、長崎明誠-諫早農】散発3安打12奪三振で完封した諫早農のエース太田=県営ビッグNスタジアム

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