知人女性の殺害容疑 釈放後に遺体発見、神奈川県警逮捕

 知人女性を殺害したとして、神奈川県警横須賀署捜査本部は11日、殺人の疑いで、横浜市磯子区杉田3丁目、職業不詳の男(62)を逮捕した。捜査本部によると、黙秘している。

 

 逮捕容疑は、2月1日午後3時ごろから7時ごろ、神奈川県三浦市三崎町諸磯の路上に止めた軽乗用車内で、無職の女性(50)の首を絞め、清川村の宮ケ瀬湖上の橋から落として殺害した、としている。司法解剖の結果、女性の死因は溺死と推定され、首には圧迫された痕があった。捜査本部によると、2人は知り合いで、金銭トラブルがあったとみられる。

 

 この事件を巡っては、県警が2月、宮ケ瀬湖に女性を遺棄したとして、遺体が見つからないまま容疑者を死体遺棄容疑で逮捕。容疑者の供述に基づき、宮ケ瀬湖を捜索したが遺体は見つからず、処分保留で釈放された経緯がある。

 

 県警は、釈放後に捜査本部を設置し、6月に水中の捜索を再開。同26日に水深約40メートル地点で遺体を発見した。DNA型などが女性と一致したことから、事件は急展開した。女性は1月31日夜に自宅を出てから連絡が取れなくなり、2月2日に家族が横須賀署に行方が分からないと届け出ていた。

宮ケ瀬湖に架かる橋から水中探査機を投入して湖底を捜索する県警捜査員ら=2月、清川村

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