プロ野球オールスター第2戦 夢競演、初の藤崎台 14日、熊本開催

(写真中央手前から時計回りに)阪神・岩貞、オリックス・吉田正、西武・菊池、 ソフトバンク・柳田、中日・松坂、巨人・岡本、DeNA・筒香
1994年のプロ野球オールスターゲーム第1戦でホームランを打つダイエー時代の秋山幸二さん=西武

 プロ野球の「マイナビ・オールスターゲーム2018」は第2戦が14日午後6時半から、熊本市中央区のリブワーク藤崎台球場で開かれる。熊本で初めての球宴には松坂大輔(中日)、柳田悠岐(ソフトバンク)、菊池雄星(西武)ら実績と人気を兼ね備えたセ・パ両リーグを代表する選手に加え、岡本和真(巨人)ら初々しい面々も。必由館高出身の左腕投手・岩貞祐太(阪神)も名を連ね、スターたちが熊本地震からの復興を後押ししようと一投一打で魅了し、夢物語を紡ぐ。第1戦(午後7時、京セラドーム大阪)の13日と14日は、熊本城二の丸広場で関連イベントやパブリックビューイングなどが予定される。開宴が迫る中、選手として18年連続で出場した八代市出身の秋山幸二さんやグラウンドを整える人々も期待を膨らませる。

福岡ソフトバンク前監督 秋山幸二さんに聞く 最高峰のプレーで元気に

 「熊本でオールスターを観戦するチャンスは、なかなかない。ぜひ球場で楽しんでほしい」-。1985年から2002年まで18年続けてファン投票で球宴に選出されたプロ野球・福岡ソフトバンク前監督の秋山幸二さん(56)=氷川町出身=は、故郷で開かれる夢の舞台に感慨深げだ。

 第2戦の舞台となるリブワーク藤崎台では、八代高3年だった80年夏の全国高校選手権熊本大会決勝で左翼席に特大ホームランを打ち込んだ。「当時の藤崎台は日本で指折りの広さで、あの一発でプロへの道が開けた」と懐かしむ。

 翌81年、西武に入団。走攻守に優れた運動能力はチームの黄金期を支え、オールスターでも数々のエピソードを残した。91年の第2戦(広島市民球場)では自打球が右目に当たるアクシデントに見まわれ「選手生命の危機だった」。ところが、この年の日本シリーズは4本塁打を放って最高殊勲選手賞を獲得。球界屈指の強打者を印象づけたシーズンでもあった。

 球宴のもう一つの思い出に挙げたのが、西武からダイエー(現福岡ソフトバンク)に移籍した94年の第1戦。舞台は古巣の西武球場だった。ファン投票で当時の史上最多の50万9964票を獲得し、イチロー(当時オリックス)を10万票以上引き離した。その大きな期待にバットで応え、過去9度の球宴で出なかった本塁打を含め、三塁打を打てばサイクルヒットという3安打の活躍で最優秀選手に輝いた。

 日本野球機構(NPB)などは今回、県内の少年野球チームに所属する約3300人の児童を招待する。秋山さんは「最高峰のプレーにワクワクする子どもを見れば、大人も元気になる」。熊本地震で大きな被害を受けた古里が、野球の力で勇気づけられるよう期待している。(山下友吾)

(2018年7月12日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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