「町の将来住民で議論を」 益城町で復興考えるシンポ 建築家・内藤廣さん講演

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「復興は過去からのリベンジ、デザインは近未来の手触り」と話す建築家の内藤廣・東京大名誉教授=10日夜、益城町

 熊本県益城町の復興について考えるシンポジウムが10日夜、町交流情報センターであった。東日本大震災の被災地復興に携わった建築家で東京大名誉教授の内藤廣さん(67)が基調講演し、「区画整理は手段であって目的ではない。どんな町をつくりたいかは住民が語り合う必要がある」と強調した。

 熊本大くまもと水循環・減災研究教育センターなどが開催。住民や学生ら約130人が参加した。

 「復興とデザイン」と題して講演した内藤さんは、三陸地方での復興事業を引き合いに「立派な防潮堤は何を守ったか。区画整理、集団移転ができても町が滅びることがある」と指摘した。

 人の暮らしを描くことこそがデザインと話し、災害で失われたものから将来の安全を考えて再び町を構築していく大切さを「復興は過去からのリベンジ、デザインは近未来の手触り」と表現。「今がふるさとを考え直す機会。住民が将来のイメージを打ち出さないと、型通りの、特徴のない町しかつくれない」と訴えた。

 まちづくり協議会の会長や地元大学の教授らによるパネルディスカッションもあり、住民の意見集約の課題などについて議論した。(立石真一)

(2018年7月12日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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