代打・ニモが劇的なサヨナラ3ラン メッツ延長戦制す

【フィリーズ0-3xメッツ】@シティ・フィールド/p>

両軍無得点で迎えた延長10回裏、メッツはフィリーズ6番手のマーク・ライターJr.から二死一、二塁のチャンスを作り、代打のブランドン・ニモが初球を右中間スタンドへ叩き込む13号3ランを放って劇的なサヨナラ勝利を収めた。先発のジェイコブ・デグロムが8回5安打無失点という素晴らしいピッチングを見せたメッツだが、打線がビンス・ベラスケス(6回2安打無失点)をはじめとするフィリーズ投手陣の前に沈黙。デグロムに勝ち星をプレゼントすることはできなかった。しかし、9回表をジューリス・ファミリア、10回表をロバート・グセルマンが無失点に抑え、グセルマンの代打として登場したニモがサヨナラ弾。劇的な一発にシティ・フィールドは大いに沸いた。

今季開幕から安定感抜群のピッチングを続けているデグロムが球団史に残る名投手に肩を並べた。試合開始前の時点で1.79だったデグロムの防御率は、この試合での8回無失点により1.68まで向上。これは1985年のドワイト・グッデンと並び、前半戦の球団ベスト記録となった。この年のグッデンはメジャー2年目の20歳ながら、24勝4敗、防御率1.53、268奪三振の好成績で投手三冠を獲得し、満票でサイ・ヤング賞に選出。一方、今季のデグロムは打線との巡り合わせが悪く、素晴らしい防御率をマークしながらここまで5勝(4敗)と勝ち星が伸びていない。デグロムがシーズン終了時に現時点と同レベルの防御率を維持していた場合、サイ・ヤング賞の投票では大きな議論が巻き起こることになりそうだ。

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