ジャイアンツとレッドスキンズがサプリメンタルドラフトでCBを指名

2018年NFLドラフト【Perry Knotts via AP】

ハッピー・サプリメンタルドラフト(補足ドラフト)デー!

NFLは現地11日(水)、年に1度だけ夏の間に行うサプリメンタルドラフトを開催した。今年は2010年以来で最も多い2名の選手が指名された。

ニューヨーク・ジャイアンツがウェスタンミシガン大学のコーナーバック(CB)サム・ビールを3巡目に指名し、ワシントン・レッドスキンズはバージニア工科大学のCBアドーニス・アレクサンダーを6巡目に指名している。

ミシシッピ州立大学のストロングセーフティ(SS)ブランドン・ブライアント、オレゴン州立大のラインバッカー(LB)ブライト・アグウォーブ、グランドバレー州立大学のランニングバック(RB)マーテビアス・カーターの3人がサプリメンタルドラフトでのドラフト資格を持っていたものの、指名されることはなかった。現在、このメンバーはフリーエージェント(FA)選手としてドラフト外で各チームと契約することが可能だ。NFK情報局『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると、ジェッツがブライアントと契約を交わしそうだとのこと。

CBA(団体交渉協約)は選手に対し、春季のドラフト期間が終了し、その後で資格を有していればサプリメンタルドラフトにエントリー申請することを許可している。サプリメンタルドラフトでビールとアレクサンダーを指名した両チームは2019年ドラフトで該当する巡の指名権を失うこととなる。

今回指名を受けた両選手を紹介する前にサプリメンタルドラフトの歴史に少しばかり触れよう。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、これまでにサプリメンタルドラフトで指名された選手でプロボウラーに選出されたのは21人。このうち、以下に言及した4人はサプリメンタルドラフトでの指名ながらも最終的にプロフットボール殿堂入りを果たしている。

ワイドレシーバー(WR)クリス・カーター:1987年のサプリメンタルドラフト4巡目指名。

ディフェンシブエンド(DE)レジー・ホワイト:1984年、USFL(ユナイテッド・ステイツ・フットボール・リーグ) とCFL(カナディアン・フットボール・リーグ)からのサプリメンタルドラフト1巡目指名。

クオーターバック(QB)スティーブ・ヤング:1984年、USFLとCFLからのサプリメンタルドラフト1巡目指名。

タックル(T)ゲイリー・ジマーマン:1984年、USFLとCFLからのサプリメンタルドラフト1巡目指名。

サプリメンタルドラフトで最後に複数の選手が指名されたのは2010年で、ハービー・アンガ(シカゴ・ベアーズ)とジョシュ・ブレント(ダラス・カウボーイズ)の両者が7巡目で指名されている。最後に3人以上が指名を受けたのは1989年(5人)だ。

アイザイア・バトル(5巡目、ロサンゼルス・ラムズ)が最近のサプリメンタルドラフトで指名を受けた選手であり、現在はシアトル・シーホークスに在籍している。2011年のテレル・プライアー(3巡目、オークランド・レイダース)、2012年のジョシュ・ゴードン(2巡目、クリーブランド・ブラウンズ)は近年のサプリメンタルドラフト指名における著名な選手であろう。

また、ビールとアレクサンダーの情報は以下の通りだ。

サム・ビール(ジャイアンツ、CB):身長約185cm、体重約85kgでウェスタンミシガン大学出身。昨年はチームトップとなる10回のパスブレイクとインターセプト2回を決めている。CBとして来年にはトップ5に食い込むだろうとの期待もある。フットワークの軽さや体のコントロールに優れ、カバーマンとしての天性の素質を持つ反面、ランディフェンスが課題となっている。ビールは守備コーディネーター(DC)ジェームズ・ベッチャーにも1度その動きをチェックされていた。ジャイアンツは現在のところ先発予定のジャノリス・ジェンキンスや安定しないイーライ・アップルの他にアウトサイドのコーナーを必要としている。ベッチャーDCのシステム下ではCBにアウトサイド側のマンカバレージが多く要求されるため、1年目からの飛躍は難しいかもしれないが、その役割の適任者はビールかもしれない。

アドーニス・アレクサンダー(CB、レッドスキンズ):元バージニア工科大学のCBで身長約191cm、体重約94kgと体格に恵まれている。素行問題(学業的な問題や大麻所持の前科持ち)がフィールドで悪影響を及ぼすことがありそうだが、それでも体格の良さはスカウトの目を惹いてきた。アレクサンダーは同じく新しく加入したディフェンシブバック(DB)コーチのトーリアン・グレイと共にワシントンの地で新たな挑戦に臨む。アレクサンダーはCBとしてレッドスキンズが欲していた体格の持ち主だ。今オフシーズン中にケンドール・フラーをトレードしたこともあり、アレクサンダーは先発CBのジョシュ・ノーマンとオーランド・スキャンドリックに次いでデプスチャート上に記載されるだろう。アレクサンダーの潜在能力の高さに関するうわさは本物のようだ。

NFLネットワークでレポーターを務めるマイク・ガラフォロは『Twitter(ツイッター)』でこのドラフトに付随する情報を提供している。

「ビールはジャイアンツがサプリメンタルドラフトで指名した3人目の選手となった。彼の他にはQBデーブ・ブラウン(1992年の1巡目)とCBティト・ウーテン(1994年の4巡目)がいた」

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