[村上アシシ FROM RUSSIA #4]ロシア料理イロイロ。日本人の口にも合う!

photo/村上アシシ
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旅を彩る上で欠かせないのがグルメだ。ロシア料理は日本人の口に本当によく合う。過去の3大会(ドイツ、南アフリカ、ブラジル)では、最初の頃は珍しい地元料理を美味しく頂いていたが、旅の終盤に差し掛かると段々と同じようなテイストに飽きてくるのが実情だった。

しかし、ロシア料理は国土も広いこともあって、種類が豊富で全く飽きが来ない。しかもアジアを発祥とした料理もあって、ペリメニと呼ばれる餃子のような料理はまさに日本人にとって絶品で、ロシアンビアーとの相性も抜群だ。また、ブリヌイと呼ばれるクレープのような料理も、ランチで手軽に食べるのに適した逸品だ。日本でクレープと言えばチョコやホイップクリーム、フルーツなどを入れるデザートとして有名だが、ロシアではイクラやサーモン、お肉などを挟む種類もある(ちなみにイクラはロシア語で魚卵という意味)。ブリヌイ専門のファーストフードのチェーン店もあり、昼に料理系ブリヌイ、デザート系ブリヌイをひとつずつ注文するとお腹が一杯になる。

他にもビーフストロガノフやボルシチなど、ロシア料理の王道とも言える料理も格別だった。モスクワやサンクトペテルブルクなどの大都市では、ワールドカップに便乗して値上げをしているレストランもあったが、概ね日本と比べてもリーズナブルな価格で、夜にお酒をたしなんでも日本円で2~3千円前後で済む。日本人にとっては欧州料理の中でも馴染みの薄いロシア料理だが、ワールドカップを機に近くのロシア料理レストランに足を運んでみてはいかがだろうか?

文/村上アシシ

プロサポーター、経営コンサルタント、著述家。「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを2006年から継続中。著書は『日本代表サポーターを100倍楽しむ方法』(朝日新聞出版)ほか。

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theWORLD221号 2018年7月12日配信の記事より転載

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