乾貴士の新たなクラブ、ベティスの「20年間分のユニフォーム」をまとめて見る

3シーズン在籍したエイバルを離れ、新たにレアル・ベティスへの入団が決まった乾貴士。

乾はアンダルシアの古豪を象徴する“Verdiblancos(緑と白)”のユニフォームを身にまとい、新シーズンのラ・リーガを戦う。

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ここでは、そのベティスの過去20シーズン分の歴代ユニフォームを紹介しよう。“完全コンプリート”ではないが、ベティスの歴史上、重要なユニフォームを中心に23着をピックアップしている。

Kappa 1998-99 アウェイ ユニフォーム

テクニック溢れるドリブルが魅力だったデニウソンが入団したこのシーズンは、リーガを11位でフィニッシュ。ブラックを基調としたアウェイキットは、ベティスではそれほど多くない。

Kappa 1999-2000 ホーム ユニフォーム

エンブレムとメーカーロゴが縦並びパターンは、ベティスの歴代ユニフォームでもごくわずか。このシーズンはリーグを18位となり、2部へ降格している。ちなみに一緒に降格した残り2チームは、セビージャとアトレティコ・マドリーだった。

Kappa 2000-02 ホーム ユニフォーム

2部降格から1年で1部へ復帰し、リーグを6位で終えている。ユニフォームは2シーズンで着用した。ベティスは95年からKappaと契約しているが、初期のKappa製ユニフォームでは最も優れたデザインだ。画像の選手は当時21歳だったホアキン。

Kappa 2002-03 アウェイ ユニフォーム

アウェイキットはシンプルなグリーン。イタリア代表やローマから始まったKappaのKOMBATモデル(いわゆるピチユニ)の波がベティスにも到来し、このシーズンから投入された。

Kappa 2002-03 サード ユニフォーム

同じく2002-03シーズンから、こちらはグリーンとホワイトのアシンメトリーデザインが斬新だったKOMBATのサードキット。このシーズンのリーガは8位で終えている。

Kappa 2003-04 ホーム ユニフォーム

リーガを9位で終えたシーズンのホームキット。Kappaのピチユニを継続している。メーカーロゴマークは胸には付けず、両袖に位置を変えている。

Kappa 2004-05 ホーム ユニフォーム

リーガを4位、国王杯は優勝と輝かしい成績を残したシーズン。ユニフォームはKappaのピチユニ路線を継続し、右胸にメーカーロゴマークが戻ってきた。

Kappa 2005-06 ホーム ユニフォーム

クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場を果たしたシーズン。右胸のメーカーロゴはデザインを一新し、袖には大きなKappaロゴマークをプリントしている。画像のホアキンはこのシーズンを最後にバレンシアへ移籍する。

Kappa 2006-07 ホーム ユニフォーム

リーガは16位と苦しんだシーズン。ストライプの幅が広くなり、袖と直結したデザインが大胆。画像の選手はこのシーズンに加入したラファエウ・ソビス。

Kappa 2007-08 100周年記念 ホーム ユニフォーム

クラブ創設100周年を記念したホームキット。右胸には100周年記念パッチを装着し、メーカーロゴは右の首元に移動した。ボディの6本のグリーンのストライプは、エンブレムのそれと同じ本数となっている。

Kappa 2007-08 100周年記念 アウェイ ユニフォーム

同じく100周年記念のアウェイキット。鮮やかなブルーが意外なカラーだが、クラブ創設初期にはブルーのキットを着用していたという。このシーズンには100周年記念行事の一環でACミランと対戦し、勝利を収めている。

【次ページ】さわやか路線?

Kappa 2008-09 アウェイ ユニフォーム

このシーズンのアウェイキットは、これまでのベティスのイメージとは少しだけ異なるデザインで、モダンなテイスト。2色のグリーンで構成したカラーコンビネーションが印象に残る。

Kappa 2008-09 サード ユニフォーム

そして2008-09シーズンのサードキットは、さらに従来のイメージとはかけ離れた「さわやか路線」ともいうべきデザイン。ユニフォームファンの間では人気の高いキットだった。なおこのシーズンはリーガを18位で終えて、9季ぶりの2部降格が決定。

RBb 2011-12 ホーム ユニフォーム

2シーズンを2部で戦った後に晴れて1部に復帰し、13位で終えたシーズン。キットサプライヤーは2009-10シーズンからクラブのオリジナルブランド「RBb」に切り替わっている。

Macron 2012-13 ホーム ユニフォーム

リーガを7位で終えたシーズン。キットサプライヤーはMacronに変更となったが、デザインはクラシックなベティスという感じで、クラブの伝統を継承している。

【次ページ】メーカーは変わり…

Macron 2013-14 ホーム ユニフォーム

Macron製の2シーズン目は、よりクラシックなスタイル。ヨーロッパリーグに出場した一方で、リーガは最下位でフィニッシュ。再び2部へ降格となった。

Macron 2013-14 アウェイ ユニフォーム

アウェイキットもクラシックなスタイルで、グリーンとブラックのカラーコンビネーションも最高だった。自社のスタイルを押し付けず、チームごとに柔軟に対応するMacronの良さが表れているデザインだ。

adidas 2015-16 ホーム ユニフォーム

2部降格から1年で1部へ復帰。このシーズンからadidasと契約した。濃いグリーンのストライプが特徴あるデザインだが、良くも悪くもadidasらしいデザインと言える。

adidas 2015-16 アウェイ ユニフォーム

そしてアウェイキットは久しぶりに水平ストライプが復活。2色のグリーンを組み合せたデザインは好評だった。このシーズンはリーガを10位で終えている。

【次ページ】adidas最終モデル

adidas 2016-17 ホーム ユニフォーム

adidasでの2シーズン目のホームキットは、よりクラシックなスタイルでKappa時代を彷彿とさせる。リーガは15位と楽なシーズンではなかった。

adidas 2016-17 アウェイ ユニフォーム

アウェイキットはダークグリーンを基調にライムグリーンの差し色。ベティスと言えばストライプのイメージだが、クラブ創設初期にはシンプルなグリーン一色のユニフォームも存在した。

adidas 2017-18 ホーム ユニフォーム

結果的にadidas製の最後となった2017-18シーズン。ホワイトが多めだがカラーバランスは良く、なかなかの好デザイン。ほとんどの試合で胸スポンサー「Greenearth」のロゴを掲出した。

adidas 2017-18 アウェイ ユニフォーム

アウェイキットはダークグリーンを基調にシャドーの水平ストライプ。こちらもホームキットと同じようにスポンサーが付く。好調だったこのシーズンはリーガを6位で終了し、ヨーロッパリーグ出場権を獲得した。

なおベティスは4日、新たにKappaとテクニカルスポンサー契約を締結した。契約期間は2021-22シーズン終了までとなっている。クラブの栄光の時代を知るKappaをパートナーに迎えて、2018-19シーズンは再び欧州の舞台で戦う。

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