スーツ・ファッションもレンタルへ 月額定額サービスが本格化

「着ルダケ」スタートアッププラン。(画像: レナウン)

 学生生活に別れを告げて、リクルートに精を出す時期には、学生時代の自由な服装に別れを告げる寂しさと、新調したスーツを着込む晴れがましさがないまぜになった、複雑な心境になった人もいるだろう。

 このスーツがレンタルになったら、どんな感慨を抱くのだろう?

 レナウンは2018年3月、「着ルダケ」という新サービスを始めた。月額4,800円(税別)から9,800円の費用で、契約の期間は6カ月からだ。レンタルされるスーツの市価は1着で6万円前後となる。月額4,800円のプランだと、夏物・冬物それぞれ2着づつ送られてくる。合計4着となり、購入すると24万円の支払いだが、レナウンの「着ルダケ」サービスでは年間6万円ほどで利用可能だ。シーズン外れになった2着をレナウンに送ってやると、クリーニングしたうえで保管してくれる。このサービスのポイントは、季節毎に送られて・送り返すを繰り返しても、あくまでも自分が最初に着た固有のスーツとずっと付き合うことだ。スーツは2年毎に新品と交換になるが、そのままレナウンに返却してもいいし、自分が買い取ることもできる。愛着が湧いたスーツだけ買い取るというのは、有り難い話だろう。

 紳士服のAOKIは既に4月から、「suitsbox(スーツボックス)」というビジネスウエアのレンタルサービスを開始している。月額7,800円でスーツ・シャツ・ネクタイをセットでレンタルできる。当初21年3月期を目標にしていた会員1万人達成が、1年前倒しになりそうなほどの好調ぶりだ。

 カジュアル大手のストライプインターナショナルでは、月額5,800円からはじめるファッションサブスクリプションサービス「メチャカリ」の展開を始めている。今は1カ月間の無料体験実施中だ。

 老舗百貨店の三越伊勢丹も、シェアリングサービスに挑む。6月18日から三越伊勢丹の従業員を対象に実証実験を同30日まで実施し、8月からは4カ月間の予定で、一般顧客向けのサービスを展開する。サービスのターゲットは30代女性で、10ブランドほどのアイテムを揃えて女子会やパーティーへの参加を支援する。貸出し価格は店頭販売価格の2~3割に設定するようだ。実験終了後、内容の分析が行われ本サービスに移行することの可否が検討される。

 袖に手を通すことのなくなった服を、処分できずにタンスに収納したままにしておくことを、「タンスの肥やし」と言う。そんな肥やしが珍しくなる時代が、すぐそこまで来ているのかも知れない。

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