「健康経営」5社が宣言 対馬で初 働きやすい職場目指す

 企業が従業員の健康づくりに積極的に取り組む「健康経営」について、対馬市の建設業者5社がこのほど、島内で初めて宣言した。1年間の取り組みが優秀な企業は「健康経営推進企業」に認定される。県対馬振興局は「建設業の担い手不足が深刻化している中、働きやすい職場として求人時のイメージアップにもつながるはず」と期待を寄せている。
 「健康経営」宣言事業は、県と全国健康保険協会長崎支部が2016年度にスタート。「特定検診の受診率80%以上」や、禁煙・受動喫煙防止、メンタルヘルスなど5項目に取り組むことを求めている。
 対馬の5社はいずれも今年5月に健康経営を宣言。県内の健康経営宣言企業は同月末時点で計177事業所、健康経営推進企業は16事業所となっている。
 5社の経営者らは6月22日、県対馬振興局の松尾誠司局長を訪問。5社を代表し、大川建設工業の眞崎龍介社長は「会社は従業員の健康に支えられている。笑顔で仕事してもらえるよう取り組みたい」と決意を述べ、松尾局長は「対馬全体に健康宣言が広がるきっかけとなれば。認定証がとれるよう頑張っていただきたい」と激励した。

 ほかの健康宣言をした対馬の事業所は次の通り。
 ▽小宮建設▽イチケン▽対光運輸▽ハラダ

県対馬振興局の松尾局長(右から3人目)に、健康経営宣言の報告をした5社の代表=県対馬振興局

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