いよいよ佳境を迎えているロシア・ワールドカップ。
ここでは、『sportskeeda』による「大会後に大金で移籍するかもしれない6人の選手」を見てみよう。
メキシコ代表FWイルビン・ロサーノ(PSV所属)
メキシコがグループステージ初戦で前回王者ドイツと対峙した時、誰も彼らが勝つとは思っていなかった。
引き分けでも最善だと考えられていたのだ。だが、メキシコはいいプレーを見せただけでなく、勝利まで挙げてしまった。
そして、それが決勝トーナメント進出へのファーストステップになった。この一戦で決勝点を決めたのが、イルビン・ロサーノだ。
彼は続く韓国戦でも再び輝きを放った。世界の舞台で名乗りを上げたロサーノは、一躍時の人に。
彼を巨額な移籍金で獲得するために多くのクラブがバトルを展開するはずだ。
ロシア代表MFアレクサンドル・ゴロヴィン(CSKAモスクワ)
大躍進したロシアのなかで、ブレイクしたのがゴロヴィンだ。
クリエイティブな選手が多くないチームにあって、彼はロシアが見せた“美しさ”の中心人物だった。
サウジ戦では1ゴール2アシストと、傑出したパフォーマンスを披露。エジプト戦では比較的静かだったが、スペインとの大一番では再びその才能を見せつけた。
多くのクラブが彼に関心を寄せており、今夏にもビッグクラブへ移籍しうる。
韓国代表FWソン・フンミン(トッテナム)
ハリー・ケインの活躍ぶりが大きな話題になる一方、スパーズのチームメイトである彼も素晴らしいトーナメントを過ごした。グループステージ3試合だけのプレーだったにもかかわらずだ。
ソンは素晴らしい選手であるだけでなく、美しいパーソナリティの持ち主でもある。
ピッチ上にいる時はいつでもチームのために100%を出し尽くす。それが、今大会の韓国が多くの人の心を掴んだ理由だ。
ソンは今W杯で2ゴールを決めた。1つはメキシコ戦でのミドルシュート、もうひとつはドイツを打ち砕いた2点目。
スパーズで見せた素晴らしい活躍とダニエル・レヴィ会長の出し惜しみを考慮すれば、ソンの現金化は論理的なものになっている。
(ただ、彼は徴兵免除のために今夏のアジア競技大会に参戦する見込み。このタイミングでの移籍は考えにくいが…)
コロンビア代表MFフアン・キンテーロ(ポルト)
前回大会で英雄になったハメスには、今大会でもチームを牽引する活躍が期待されていた。だが、怪我によって彼は最後までフィットしきれず。
そんなハメス不在時に輝きを見せたのが、キンテーロだった。
彼はもともと「NEXTハメス」と評されていた逸材だったが、今大会でのパフォーマンスでなぜそう評価されていたのかを証明してみせた。
プレミアリーグに昇格したウォルヴァーハンプトンが彼に関心を寄せているという情報も。ポルトは商売上手なだけに、今夏キンテーロは最も高額な移籍選手のひとりになりうる。
ブラジル代表GKアリソン(ローマ)
大会前からメガクラブへの移籍が噂されていた守護神。ローマでは素晴らしいシーズンを送ったうえ、ブラジル代表でも見事なプレーを見せ続けた。
(所属するチームの力量的に)それほど多くのセーブをする必要はないが、それが必要な時には確固たる自信を見せている。
数多のビッグネームGKのなかでも、アリソンのパフォーマンスはベストだった。誰もが欲しがるショットストッパーであることに疑いはない。
移籍先としてはチェルシーが挙げられており、そうなった場合には史上最高額のGKになることは確実だろう。
ベルギー代表MFエデン・アザール(チェルシー)
彼がまだチェルシーでプレーしているのは驚くべきことだ。
2016-17シーズンにはリーグ優勝したが、チームは不安定な状態にある。昨季は5位に終わり、CL出場権も逃してしまった。
彼がいながらチームは欧州で輝けていない。スタンフォード・ブリッジにおいて、アザールは選手としていくらか停滞気味だ。
彼自身、ワールドカップ前にこう述べた。今夏の移籍市場でのチェルシーの動向を見てから、自らの去就を決めると。
ただ、オーナーであるロマン・アブラモヴィッチ氏は多くの補強費を割り当てていないことを考えると、チェルシーにとって再び退屈なシーズンとなる可能性も。そうなれば、アザールの退団もありうる。